天然のアロマオイルで虫除け対策!安全で効果的な使い方6選

天然アロマで虫除け
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「市販の虫除けスプレーの化学成分が気になる」
「小さな子供やペットがいるから、できるだけ安全な虫除けを使いたい」

そんなお悩みを持つ方におすすめなのが、天然のアロマオイル(精油)を使った虫除け対策です。アロマオイルの中には、虫が嫌う香りや成分を多く含んでいるものがあります。そういったものを上手に使えば、化学薬品に頼らずに、虫除け対策を行なうことができます。

今回は、蚊やゴキブリ、衣類の害虫など、さまざまな虫を防ぐために役立つアロマオイルと、その効果的な使い方をご紹介します。ナチュラルな成分で快適な空間を目指しましょう!

目次

アロマオイルに本当に虫除け効果があるの?

植物の中には、甘い蜜や香りで昆虫を引き寄せて受粉を手助けさせるものもあれば、逆に自分の身を守るために昆虫を寄せつけないものもあります。虫を遠ざける植物は、自らを守るために特定の香りや成分を生成し、体の中にたくわえるよう進化してきました。

例えば、レモングラスには「シトラール」が、ペパーミントには「メントール」といった成分が多く含まれており、これらが蚊やゴキブリ、ダニに対して優れた忌避作用を発揮します。

アロマオイル(精油)は、こうした植物の葉や花などから抽出された、純度100%のオイルです。つまり、長い年月をかけて植物が獲得してきた防御の力を、私たちは精油を活用することで取り入れることができるのです。

虫除けに効果のあるアロマオイル(精油)

レモングラス精油

以下のアロマオイルは、虫が嫌がる香りや成分を含んでおり、虫除けの効果が期待できます。

精油名効果・効能
ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)主成分の「シトロネラール」は、蚊やハエ、ゴキブリなどに効果的です
シトロネラ主成分の「シトロネラール」、「シトラール」は、蚊やブユ、ダニ、ノミ、ゴキブリなどに効果的です
レモングラス成分中に含まれる「シトラール」、「ゲラニオール」は、蚊やゴキブリ、ダニ、ハエなどを忌避する効果があります
ペパーミント主成分の「メントール」は、蚊やアリ、ダニ、ゴキブリが苦手とする香りです
ラベンダー成分中に含まれる「リナロール」、「カンファー」は、蚊やガに効果的です
ゼラニウム主成分の「シトロネロール」、「ゲラニオール」は、蚊に対する忌避効果があります

天然アロマオイルを使った虫除け対策

1. 虫除けスプレーを作る

アロマスプレー

【対象:蚊・ハエ・ゴキブリ】

アロマ虫除けスプレーの作り方(50ml)

  1. スプレーボトルに無水エタノール5mlを入れます。
  2. シトロネラやユーカリ・シトリオドラの精油を10滴加えてよく混ぜます。
  3. 精製水45mlを加え、さらに混ぜ合わせて完成です。
TIPS
  • 空間や網戸、虫の通り道などにスプレーします。使う前に、よく振ってください。
  • お肌に使用する場合は、無水エタノールのかわりにグリセリンを使うとお肌にやさしくなり、保湿効果も高まります。

2. 重曹に精油を含ませる

重曹

【対象:ゴキブリ・ハエ】

小皿やジャムの空き瓶に重曹を入れ、虫除けに効果的なアロマオイル(精油)を5~10滴垂らして部屋の隅に置きます。ゴキブリが嫌うレモングラスやペパーミントが特におすすめです。

※お子さまやペットがいたずらしないように、注意してください。

3. 練り香水を作る

練り香水

【対象:蚊・ハエ】

外出時にも使える虫除け対策として、アロマオイル(精油)を使った練り香水(ソリッドパフューム)を作るのもおすすめ。普通の香水ほど強く香らず、また、ナチュラルな素材でお肌にも優しい香水ができます。手首や首元に少量つけて使用します。容器や小皿に入れて、置き型の虫除けとして利用しても良いでしょう。

用意するもの

  • ミツロウ…5g
  • ホホバオイル…10ml
  • お好みの虫除けアロマオイル…5滴

作り方

ミツロウとホホバオイルを湯せんで溶かし(様子を見ながらレンジで溶かしても可)、容器にうつして精油を加え、楊枝などでかき混ぜれば冷えて固まります。お肌にやさしいラベンダーやゼラニウムがおすすめです。

4. アロマサシェでクローゼットの防虫対策

アロマサシェ

【対象:衣類虫・ダニ】

ラベンダーやゼラニウム、レモングラスのアロマオイルを含ませたコットンや乾燥ハーブを小袋(サシェ)に入れ、クローゼットや引き出しに入れます。衣類の害虫を防ぎつつ、優しい香りを楽しむことができます。

※アロマオイルを使用する場合は、衣類に直接つかないように注意してください。シミになる場合があります。

5. アロマディフューザーやアロマストーンを活用する

アロマディフューザー

【対象:蚊・ゴキブリ】

お部屋の虫除けには、アロマディフューザーやアロマストーンが効果的です。お部屋全体にはアロマディフューザーを使って精油を拡散させ、寝室や玄関、トイレなど局所的に対応するにはアロマストーンが良いでしょう。寝室にはラベンダーが、リビングや玄関、トイレにはレモングラスやシトロネラがおすすめ。

6. 床の拭き掃除にアロマを活用する

雑巾

【対象:ゴキブリ・アリ】

バケツの水にペパーミントやレモングラスの精油を数滴加え、そこで雑巾をしぼって床やキッチンを拭くと、ゴキブリやアリの侵入を防ぐことができます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
天然のアロマオイル(精油)を活用すれば、化学薬品に頼らず、安心・安全に虫除け対策ができます。ナチュラルな方法で、快適な空間を作ってみてください。

なお、アロマ虫除けスプレーの作り方については以下のページでも詳しく紹介していますので、そちらも参考にしてください。

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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