もう迷わない!古いアロマオイルを安全&簡単に捨てる具体的な方法

アロマオイルの正しい捨て方
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「最近、アロマオイルの香りが変わった気がする」
「古いアロマオイルってどうやって捨てればいいの?」

そんな疑問を持ったことはないでしょうか?
少量だからといって、排水溝やトイレに流してはいませんか? 

この記事では、古くなったエッセンシャルオイルを安全かつ簡単に捨てる方法をわかりやすく解説します。正しい処分方法を知って、安心してアロマライフを楽しみましょう。

わたし、排水溝に流してたわ・・・

詰まりの原因にもなりますし、環境にもよくないですから、次からは気をつけてくださいね

目次

エッセンシャルオイルの消費期限と酸化のサイン

エッセンシャルオイルの消費期限

エッセンシャルオイル(精油)の種類や保存方法によっても異なりますが、一般的には以下の期間を目安にすると良いでしょう。

エッセンシャルオイルの消費期限(開封後)
  • 柑橘系(レモン、オレンジなど):半年~1年
  • フローラル系(ラベンダー、ローズなど):1~2年
  • 樹脂系(フランキンセンス、ミルラなど):2~3年
  • ウッディ系(サンダルウッド、シダーウッドなど):3年以上

※高温多湿や直射日光が当たる場所で保管すると劣化が早まります。ご注意ください。

酸化したエッセンシャルオイルの特徴

古くなったエッセンシャルオイルは香りが悪くなりますので、比較的わかりやすいと思います。
以下のようなサインを感じたら、そのエッセンシャルオイルはそろそろ処分するタイミングです。

  • 香りが変質してきた、臭くなった(酸化臭や酸っぱい匂いがする)
  • 肌にいつもと違う刺激やかゆみを感じるようになった
  • 以前より黄ばみや茶色味が強くなった
  • 以前より粘度が高くなり、ドロッとしてきた

エッセンシャルオイルの具体的な処分方法

ゴミ

エッセンシャルオイルの処分は、排水溝などに流したりせず、原則として「燃えるゴミ」として処分します。
精油は揮発性が高いですので、以下の方法で安全に処分しましょう。

エッセンシャルオイルの処分方法

STEP
用意するもの
  • ジップロックバッグ(精油が少ないとき)、または空の牛乳パック(精油が多いとき)
  • キッチンペーパーや新聞紙(オイルを染み込ませるもの)
  • ガムテープ
STEP
具体的な方法
  • ジップロックバッグまたは牛乳パックに、キッチンペーパーや新聞紙を詰める
  • エッセンシャルオイルを、少しずつ紙に染み込ませる
  • 引火防止のため、少量の水を加える
  • バッグの口をしっかりと留める。牛乳パックは口をテープで密封する
  • 「燃えるゴミ」として処分する
どうしてオイルを排水溝に流してはいけないの?

オイルは水に溶けませんので、特に量が多いと水と一緒に流れず、排水管に付着してそこでドロドロに固まったり、ゴミなどがくっついて詰まりの原因になることがあります。また下水処理場での分解が難しく、水質汚染の原因にもなります。

空き瓶(ビン)の処分方法

1. 中性洗剤やアルコールで洗う

瓶の中のオイル汚れは、中性洗剤やキッチンアルコールを使って洗浄します。お湯につけ置きしたり、泡洗浄スプレーなどを利用すると落ちやすくなります。

2. 自治体のルールに従ってビンを廃棄

多くの自治体ではガラス瓶を分別回収しているため、自治体のルールに従ってガラス瓶を捨ててください。

ビンのラベルは剥がさなくてもいいの?

ガラスのリサイクルの過程でガラスと紙は分離できるので、ほとんどの自治体ではラベルは貼ったままで大丈夫だと思います。もし自治体で剥がすような指示があればそれに従ってください。

捨てるときの注意点、気を付けるべきポイント

エッセンシャルオイルを処分するときは、以下のポイントに注意してください。

火気厳禁!

揚げ物用の油とは異なり、エッセンシャルオイルはきわめて揮発性が高く、少量でも引火する可能性があります。火のそばで作業を行うと、思わぬ火災の原因になります。必ず火の気のない場所で作業しましょう。

換気の良い場所で作業する

エッセンシャルオイルの香りには濃厚なものも多く、強すぎると気分が悪くなることがあります。密閉空間での作業は避け、必ず換気扇をまわすか、屋外などの換気の良い場所で作業しましょう。

一度に大量に捨てない

一度に大量のエッセンシャルオイルを捨てると、引火のリスクが高まります。安全のため、少しずつ処分するようにしましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
アロマオイルは「燃えるゴミ」として処分することが大切です。排水溝やトイレに流すと、配管の詰まりや環境汚染の原因にもなりますので、避けてください。
古いアロマオイルは正しく処分し、安全、安心なアロマライフを楽しみましょう!

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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