捨てるのはもったいない!古いアロマオイルの意外な活用法

古いアロマオイルの意外な活用法
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アロマオイル(精油)を買ったものの、使い切れずに消費期限が過ぎてしまった・・・。
そんな経験はありませんか?
また、買ったはいいけれどそれほど好みの香りでもなく、なんとなく使わずに、でも捨てるのも惜しくて、そのまま放置・・・なんてことも。
アロマ好きの人にとっては、よくある話です。

でも、期限切れだからといって、すぐに捨てるのはもったいない! 
この記事では、古いアロマオイルを無駄にせず、上手に消費するための方法をご紹介します。
お手元に古いアロマオイルがある方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

まずは確認!期限切れアロマオイルの見分け方と注意点

アロマオイルの香りを嗅ぐ女性

アロマオイル(精油)の使用期限は、基本的に開封後1年、柑橘系で開封後半年、と言われます。ただ、これはかなり厳しめに見た数字ですので、実際にはその倍以上の期間、使えることが多いです。

また、アロマオイルには消費期限の表示義務がありませんので、パッケージに日付が書いていないものが多いです。また、たとえ書いてあっても、開封した日にちは利用者にしか分かりませんので、あまり意味がないとも言えます。

「これ、いつ開封したんだっけ?」、「これもう古いかな?」というアロマオイルを使う場合は、事前にその状態をご自身の目や鼻で確認しましょう。ここでは、期限切れのサインと安全に使用するための注意点を解説します。

期限切れのサイン:香りや見た目をチェック!

香りの変化

香りの変化がいちばんはっきりと分かります。アロマオイル本来の香りが薄れたり、酸化したような嫌な油の臭いがする場合は、使用を控えましょう。

色や見た目

前よりも色が濃く変わったり、濁りや沈殿物が見られる場合も、使用は控えたほうがよいでしょう。

「これはダメかな」、「臭くて使えないな・・」というアロマオイルは、再利用せず、思い切って処分しましょう。

安全に使用するための注意点:肌には使わない!

酸化が進んだアロマオイルは、お肌に直接使用するとアレルギーや刺激を引き起こしやすくなる場合があります。マッサージやスキンケアには使わないようにしましょう。

また、小さなお子さまやペットがいる家庭では、誤って触ったり、飲み込んだりしないよう、しっかりと保管場所を工夫することが大切です。

まだまだ使える!期限切れアロマオイルの意外な活用法

掃除道具

古いけど酸化臭はしないし、もう少し使えそう。そんなアロマオイルは、工夫次第でまだまだ使い道があります。ここからは、古いアロマオイルを上手に消費する方法をご紹介します。

掃除に活用して家中を爽やかな香りに!【おすすめ】

期限切れのアロマオイルは、掃除の場面で大活躍します。

お掃除用のスプレーに

期限切れオイルを掃除用スプレーとして使用すれば、掃除中も爽やかな香りを楽しむことができます。消毒用アルコールをスプレーボトルに小分けし、そこにアロマオイルを数滴混ぜるだけ。50mlに対し10滴くらいで良いでしょう。特にオレンジなどの柑橘系のオイルは、油汚れを落としやすくする効果もあります。

トイレ掃除に

重曹にアロマオイルを垂らせば、トイレの磨き粉にも使えます。重曹50gに10~20滴が目安。スプーンでよくかき混ぜましょう。トイレに振りかけてブラシでこすれば、重曹の研磨効果とナチュラルな香りで、トイレ掃除もはかどります。

床の拭き掃除に

バケツにアロマオイルを3~4滴垂らしてそこで雑巾を絞れば、床の拭き掃除にも使えます。殺菌作用の高いティーツリーユーカリラベンダーは特におすすめ。面倒な拭き掃除が、ちょっとした癒しの時間になります。直接お肌に触れないように、ゴム手袋を使用しましょう。

ゴミの消臭に

キッチンのゴミ箱や三角コーナーにスプレーしたり、数滴垂らすだけで、気になる嫌な臭いを抑えることができます。特にペパーミントティーツリーレモングラスなどのオイルは、殺菌作用も期待できます。特にペパーミントはO-157への効果も確認されています。

リードスティックをさして、簡易的なリードディフューザーに

古いアロマオイルにリードスティックをさせば、簡単リードディフューザーの出来上がり。瓶のドロッパー(中蓋)を外して、無水エタノールを加えて希釈し(2~3倍)、リードスティックを刺すだけ。リードスティックは100円ショップにもありますが、家にある竹串や爪楊枝でももちろん大丈夫。古いアロマオイルも徐々に揮発して、いつの間にか空っぽになってくれます。

瓶が倒れやすいので、お子さまやペットのさわらない場所に置きましょう。ちなみに、玄関やトイレなど、狭い場所のほうが香りを楽しみやすいかもしれません。

手作りポプリやサシェに

ドライフラワーや木片にオイルを染み込ませ、袋や容器に詰めてポプリやサシェを作りましょう。クローゼットや引き出しに入れると、開けるたびにほのかな香りが漂い、少し優雅な気分が味わえます。

重曹にしみこませて消臭&防虫に

ジャムの瓶など、口の広い容器に重曹を入れ、期限切れオイルをたっぷりと垂らして、靴箱やクローゼットに置くと、重曹の消臭効果にアロマの効果もプラスできます。

ラベンダーゼラニウムレモングラスなどは防虫効果が高いことで知られていますので、そういったアロマオイルを活用するのも良いでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
期限切れのアロマオイルも、意外と消費できる方法があります。酸化がすすんで嫌な香りがする場合は避けたほうが良いですが、まだ使えそうなものは、お掃除などに使ってみてください。
古いアロマオイルも有効に活用して、心地よいアロマライフを送りましょう!

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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