片頭痛と緊張型頭痛に効くアロマ!おすすめ精油と効果的な使い方

片頭痛と緊張型頭痛に効くアロマオイル
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たびたび悩まされる頭痛。つらいですよね。
市販の薬に頼るのは仕方がないとしても、やたらと回数が増えると、気になってくるもの。できれば、自然な方法で治したいものですよね。

そんなときは、ぜひアロマの力をおためしください!

アロマテラピーは、植物から抽出されたエッセンシャルオイルを使用して、香りの力で心身のバランスを整える方法です。頭痛の原因は、ストレスや精神的なもの、肩こりなどの筋肉の緊張、睡眠不足、更年期などさまざまですが、エッセンシャルオイルのもつリラックス効果や鎮痛作用が、あなたの頭痛の軽減に役立つかもしれません。

少しでも薬が減らせればラッキー。そんな気持ちで気軽にためしてみませんか?

この記事では、効果的なアロマオイルの種類や使い方などを、頭痛の種類ごとに解説していきます。私の経験や使い方なども書いておりますので、ぜひ参考にしてください。

目次

頭痛の種類とその原因

アロマを始める前に、ご自分の頭痛のタイプを知っておく必要があります。
頭痛には主に「片頭痛」と「緊張型頭痛」があり、それぞれ原因が異なります。まずは、この違いをおさえておきましょう。

片頭痛(偏頭痛)

片頭痛は、脳の血管が拡張したり収縮したりすることによって引き起こされる痛みで、頭の片側にズキズキとした強い痛みを感じることが多いです。主な原因としては、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、気圧の変化、不規則な睡眠や睡眠不足、特定の食品(チョコレートやワイン、チーズ)などがあります。また、片頭痛は光や音に敏感になることが多く、安静にしたり、頭部を冷やすことによって症状が和らぐことが多いです。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、長時間のデスクワークやストレスによって肩や首の筋肉が緊張し、それが頭部に痛みを引き起こします。頭全体に鈍い痛みが広がり、首や肩のコリを伴うことが多いです。デスクワークが多い人や、姿勢が悪い人に多く見られます。

頭痛タイプ別おすすめアロマオイル

頭痛 アロマオイル

アロマテラピーで頭痛ケアを行うときは、頭痛の種類に応じたアロマオイルを選ぶことが大切です。2種類以上をブレンドして使用しても構いません。ブレンドすると香りもマイルドで奥深くなりますし、相乗効果も期待できます。

あまり深く考えすぎず、好きな香りを選びましょう。

片頭痛におすすめのアロマオイル

ペパーミント
  1. ペパーミント
    ペパーミントは鎮痛作用が強く、片頭痛には特に効果的です。清涼感のある香りが頭をスッキリさせ、痛みを和らげます。血管の拡張を抑える働きがあるため、片頭痛の初期段階で使用すると症状を抑えることができます。
  2. ラベンダー
    ラベンダーはリラックス効果が非常に高く、ストレスや不安が原因の頭痛に有効です。特に睡眠不足やストレスによる片頭痛に役立ちます。ラベンダーの高い鎮静作用が頭痛を和らげてくれます。
  3. ゼラニウム
    ゼラニウムはホルモンバランスを整える働きがあり、特に生理前後の片頭痛に効果的です。女性にやさしいアロマオイルとして知られています。
その他、片頭痛におすすめのアロマオイル

バジル、ユーカリ・グロブルスユーカリ・ラディアータマージョラムクラリセージローズマリー、スペアミント、シトロネラ、メリッサ、ヤロウ

緊張型頭痛におすすめのアロマオイル

ラベンダー精油
  1. ラベンダー
    緊張型頭痛にもラベンダーは効果があります。肩や首の筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減します。ラベンダーのやわらかな香りは、心身のリラックスを促し、頭痛の原因となる筋肉の緊張をほぐしてくれます。
  2. カモミール・ローマン
    カモミール・ローマンは、鎮静作用と鎮痛作用を持ち、筋肉の緊張をやわらげる効果があります。特にストレスや疲れが原因で起こる緊張型頭痛におすすめです。
  3. スイートオレンジ
    柑橘系の香りが特徴のスイートオレンジは、ストレスをやわらげ、心をリフレッシュさせる働きがあります。頭全体が重く感じるような緊張型頭痛に向いており、気分を明るくする効果も期待できます。
その他、緊張型頭痛におすすめのアロマオイル

頭痛に効くアロマの使い方

ここでは、頭痛のケアに効果的な3つの使用方法をご紹介します。

1. ロールオンアロマ

ロールオンアロマ

ロールオンアロマは、外出先でも手軽に使える便利なアイテムです。こめかみや首の後ろにちょんちょんと塗ることで、アロマオイルの香りと効果をすぐに感じられます。片頭痛が始まりそうなときや、緊張型頭痛を感じたときにサッと使うことで、つらい症状をやわらげることができます。

ロールオンアロマの作り方

  • ガラス製のロールオン容器(10ml)を用意する
  • ロールオン容器にホホバオイル10mlを入れる
  • お好きな精油を2~6滴入れ、竹串などでよく混ぜる 
  • フタをして完成!
  • 精油をブレンドする場合は、合計の滴数が2~6滴になるようにします
  • 2~6滴の場合、希釈濃度は1~3%になります
    (狭いエリアで使用するロールオンは、3%くらいの濃度にしても問題ありません)
  • 毎回よく振ってから使用してください

2. 芳香浴(アロマライト、アロマディフューザーなど)

アロマディフューザー

芳香浴は、お部屋にアロマオイルの香りをひろげる方法です。香りに包まれた、リラックスした空間を作り出します。特にストレスや精神的な疲れが原因の片頭痛におすすめです。ラベンダーカモミール・ローマンマージョラムなどのリラックス系の香りを使い、ゆったりと呼吸をして、静かな時間を過ごしてください。頭痛の症状も軽くなります。

3. 湿布法

湿布法は、冷やしたり温めたりすることで頭痛を緩和する方法です。濡れたタオルにペパーミントオイルやラベンダーオイルを染み込ませ、こめかみや首元に当てると、痛みが和らぎます。片頭痛には冷たい湿布が、緊張型頭痛には温かい湿布が効果的です。

湿布の作り方(冷湿布も温湿布も同じ作り方です)

  • 洗面器などに冷たい水(または熱めの水)をはる
  • お好きな精油を2~3滴おとす(精油はかき混ぜない)
  • タオルの両端を両手で持ち、真ん中部分を水につけてタオルに精油を染み込ませる 
  • 精油の付着した面を内側にするようにたたみ、絞って余分な水を落とす
  • 冷たいタオル(または温かいタオル)を気になる部分にあてる
  • 精油をブレンドする場合は、合計の滴数が2~3滴になるようにします
  • 熱いお湯を使うときはやけどに注意してください
  • 精油によってはタオルに色がつく場合があります

アロマを使った頭痛ケアの実践例

朝の目覚めをスッキリさせるペパーミント

朝、目覚めが悪くて頭がぼんやりとしているときに私がよく使うのがペパーミントです。瓶から直接香りを嗅ぐだけなので、道具もなにも必要ありません。ペパーミントの清涼感は目を覚ますのに最適で、香りを吸い込むと、それだけで頭がスッキリします。

睡眠時間が少なすぎても多すぎても頭痛はおこりやすくなるため、睡眠の量を上手にコントロールするためにもこの方法は有効です。ローズマリーも同じように使えます。

出先でも簡単にできるため、仕事の合間や、会議中に少し集中力が落ちてきたときなどにもいい方法です。ぜひためしてみてください。

リラックスタイムにラベンダーでゆったり

ラベンダーのアロマは、わたしにとってリラックスタイムの必需品です。夜、時間が許すなら、ぜひラベンダーを使って入浴をしてみてください。湯船に数滴オイルをたらすだけ。ゆったりとお湯につかり、ラベンダーのやさしい香りに包まれながら深呼吸すると、1日の疲れもどこかに消えていきます。

入浴後にリラックス効果の高いスイートオレンジやベルガモットの香りをアロマライトでひろげると、気持ちも明るくなり、いい気持ちで1日を終えることができます。私は睡眠不足気味なので、なるべく早く寝るようにこころがけています。

リラックスして夜を過ごせたときは、翌日に片頭痛を感じることが少ない気がします。わたしの場合はストレスや睡眠をうまくコントロールできると、片頭痛の頻度を減らすことができるようです。

持ち運びに便利なロールオンアロマ

外出先での頭痛には、ロールオンアロマが便利です。わたしはカバンにペパーミントやラベンダーのロールオンアロマを持ち歩き、人混みの多い場所などではこめかみに塗ってリフレッシュしています。

会議の多い友人は、会議中に頭痛がはじまりそうな兆候を感じたときにペパーミントのロールオンを使ったところ、無事にやり過ごすことができたそうです。



いかがでしたでしょうか?
市販の薬に頼りがちな頭痛ですが、ぜひナチュラルなアロマの力も活用してみてください。少しでも頭痛の頻度が減り、皆さまの生活の質が改善されることを祈っています!

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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