アロマオイルで家族の風邪予防!安心・安全な使い方と効果的な精油

アロマオイルで風邪予防
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季節の変わり目や寒い冬、家族の健康を守るためになにができるでしょうか?

風邪やインフルエンザが猛威を振るうなか、わずかでもできることはしたい。そんなときこそ、ナチュラルなアロマオイル(精油)の力を活用しましょう! 抗菌・抗ウイルス作用や免疫力を高める効果を持つアロマで、風邪を予防しながら、心地よい暮らしを叶えませんか?

この記事では、風邪予防におすすめの精油や簡単に取り入れられる活用法をご紹介します。家族みんなが安心して過ごせるヒントをぜひ見つけてください。

目次

アロマオイルによる風邪予防の基礎知識

風邪予防にアロマオイル(精油)を活用するために、まずは基本となる知識を整理しておきましょう。

アロマオイルには多くの種類があり、それぞれ特有の効果がありますが、抗菌・抗ウイルス作用免疫力をサポートするものが、特に風邪の予防には重要です。

抗菌・抗ウイルス作用

多くのアロマオイルは、細菌やウイルスの活動を抑える働きを持っています。特にティーツリーやユーカリといった精油は、その強力な抗菌作用が研究によって証明されています。これらの精油を活用することで、家庭内の空間を清潔に保ち、風邪やインフルエンザなどの感染症のリスクを軽減できます。

免疫力アップに役立つアロマの効果

ティーツリーやレモンなどのアロマオイルは、体に活力を与えて免疫力をアップさせ、病原菌に対する抵抗力をつけてくれます。

また、心身をリラックスさせることでも免疫力は高まります。ストレスが免疫力低下の原因となることはよく知られていますが、ラベンダーやフランキンセンスのようなリラックス効果の高いアロマオイルは、気分を安定させ、体の防御機能を高める手助けをしてくれます。

風邪予防に効果的なアロマオイルの種類

風邪予防に特に効果的なアロマオイル(精油)を4つご紹介します。精油の特色を理解することで、より賢く活用できるようになりますよ。

ティーツリー:自然界が生み出した強力な抗菌パワー

ティーツリー精油

オーストラリア原産のティーツリーは、主成分のテルピネン-4-オールを40%以上含有する貴重な精油です。この成分は様々な細菌やウイルスに対して強い抗菌作用を示すことが、複数の研究で確認されています。

また、α-テルピネオールなどの成分も含まれており、これには炎症を抑える作用もあります。のどの痛みや発熱など、風邪の初期症状が出始めたときに心強い味方となってくれます。

ユーカリ:すっきりとした呼吸をサポート

ユーカリ・グロブルス精油

スッキリとした香りが特徴的なユーカリ・グロブルスには、1,8-シネオールが70-85%も含まれています。この成分には気道の粘液を浄化し、呼吸を楽にする効果があります。さらに、α-ピネンやリモネンといった成分も含まれており、免疫システムのバランスを整える働きも確認されています。寒い季節の呼吸器ケアには欠かせない精油の一つです。

お子さまと一緒に使う場合は、ユーカリ・ラディアータをおすすめします。1,8-シネオールの含有量が少なく、刺激の少ないアロマテラピーを楽しめます。

ラベンダー:心と体をやさしく守る

ラベンダー精油

穏やかな香りで知られるラベンダーには、リナロール(30-45%)と酢酸リナリル(25-40%)が豊富に含まれています。この2つの成分が相乗効果を発揮し、ストレスを和らげ、質の良い睡眠をサポートしてくれます。免疫力は睡眠とも密接な関係がありますので、リラックスしてグッスリと休み、体の疲れをとることが、病気への抵抗力を高めてくれます。

また、リナロールには抗ウイルス作用もあることが研究で示されており、こちらも風邪予防への効果が期待できます。

レモン:さわやかな香りで免疫力アップ

レモン精油

太陽の恵みをたっぷり受けて育ったレモンの果皮から抽出される精油には、リモネン(65-75%)を主成分として、β-ピネンやγ-テルピネンなども含まれています。これらの成分には、白血球の活性化を促し、体の防御システムを強化する働きがあることがわかっています。

また、これらの成分には、空気中の有害な微生物を除去する作用も。明るい柑橘系の香りで気分も前向きになれる、風邪予防にはピッタリのアロマオイルです。

家族で風邪予防! アロマオイルの活用方法

マスクへのアロマスプレー活用法

スプレーボトル

精油を混ぜたアロマスプレーをマスクに軽く吹きかけることで、外出先でも手軽に風邪予防ができます。ティーツリーユーカリペパーミントを使うと、鼻も通るうえに、抗菌・抗ウイルス作用が期待できます。

市販のアロマスプレーもありますが、エタノールやスプレーボトルがあれば、ご自宅でお安く簡単に作ることができます。(スプレー容器はプラスチックのものでも可)

簡単!アロマスプレー(マスクスプレー)の作り方

  • スプレーボトル(50ml)に、無水エタノールを少量(5-10ml)入れる
  • お好きな精油を10滴落としてかき混ぜる
  • 精製水を加え、よくかき混ぜて完成!
  • マスクにスプレーし、乾いてから使用する

 ※毎回スプレーをする前に、よく振って混ぜましょう

リビングでの空間除菌

アロマディフューザー

ディフューザーや加湿器を使ってティーツリーユーカリの精油を拡散させることで、家族が集まるリビング全体を清潔な空間に保てます。これにより、空気中の細菌やウイルスの繁殖を抑える効果が期待できます。レモンを追加すれば、爽やかな香りをプラスできます。

また、素焼き陶器のアロマストーンに精油を数滴垂らして、玄関に置くのも効果的です。

寝室での快適な睡眠環境づくり

睡眠は免疫力を高める重要な要素の一つです。ラベンダーベルガモットローズなどのリラックスできるアロマオイルを使うことで、質の良い睡眠をサポートできます。

ディフューザーやアロマライトなどを使うのも良いですし、ティッシュに2-3滴含ませて枕元に置くだけでも効果があります。心地よい香りが深い眠りへといざなってくれます。

手洗い後のハンドクリームにブレンド

ラベンダーティーツリーを加えたハンドクリームを使えば、保湿をしながらウイルスの殺菌をすることができます。お使いのハンドクリームを小さなクリーム容器に小分けし、そこにアロマオイルを1滴おとして、割り箸でよくかき混ぜるだけ。

お肌にやさしく、殺菌効果の高いラベンダーが特におすすめです。

風邪の初期症状別アロマオイルブレンドレシピ

のどの痛み

万一、風邪をひいてしまったら? 早めに休息をとり、お薬を飲むことももちろん大切ですが、ぜひそこにナチュラルなアロマの力もプラスしてください。あなたの回復をサポートしてくれます。

のどの痛み緩和ブレンド

ユーカリ3滴
マグカップに熱いお湯を注ぎ、アロマオイルを落とします。蒸気を吸い込むと、のどの痛みが和らぎます。ユーカリには去痰作用があるため、たんも切りやすくなります。蒸気吸入はむせやすくなりますので、ぜんそくのある方は気を付けてください。

ユーカリ2滴+ラベンダー2滴
アロマディフューザーやアロマライトを使って、リビングや寝室に香りをひろげましょう。上気道を殺菌し、喉の不快感を緩和してくれます。

鼻づまり解消ブレンド

ユーカリ3滴+ペパーミント2滴+ティーツリー1滴
マスクスプレーを作ってマスクにシュッとスプレーすると、鼻が通って、呼吸が楽になります。また、寝るときにティッシュに精油を垂らして枕元に置くと、鼻づまりが軽減して、快適な睡眠をサポートしてくれます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
風邪やインフルエンザにおびえながら日々を過ごすのは嫌ですよね。ナチュラルなアロマの力を取り入れながら、楽しく、安全に家族の健康を守りましょう。リビングや寝室で心地よい香りに包まれながら、ご家族みんなで快適な冬を過ごしてください

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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