ローズウッドの効能を徹底解説!ストレスを和らげる甘くウッディな香りの魅力

アロマオイル ローズウッド
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ローズウッドは・・・ローズとは違うけど、ウッディーなのに、ちょっとフローラルな感じがあるのね。くせがなくて、いい香り♪

そうですね。わりと親しみやすい香りだと思います

リラックスできそうな香りね

はい。安眠にも良いですね。スキンケアの効果も高いです。ただ、今は入手が困難ですね。以下で詳しくみていきましょう

目次

ローズウッドってどんな精油?

ローズウッド

どんな香り?

ローズのような雰囲気をわずかに含んだ、ウッディーかつフローラルな香り

どんな植物?

アマゾンなどの熱帯雨林で見られる常緑高木。高さは40メートルほどにもなり、黄色の花を咲かせます。高級な木材として注目され、ナイフの柄やボタン、ギター、家具などを作るのに利用されてきました。

精油はこの木の心材から抽出されますが、その香りがほのかにローズを思わせることから、「ボア・ド・ローズ」の別名でも知られています。香水業界では長い間利用されてきましたが、アロマテラピーに導入されるようになったのは比較的最近のことです。

木が成長するのには時間がかかり、精油がとれるようになるまでに15年から35年程度が必要になります。

エピソードや歴史、豆知識など

1927年までは、この精油はフランス領ギアナで大規模に採油されていましたが、精油の需要が高まり、主要な産地がブラジルに移りました。ただ、ブラジルにおいて乱伐が相次いだ結果、野生のローズウッドの数が激減してしまい、現在は絶滅に瀕しています。ブラジル政府は伐採する数を規制し、植栽を計画的に行いながら、この木の保護につとめています。

ローズウッド精油のプロフィール

ローズウッド

エッセンシャルオイルデータ(学名、成分など)

英名ローズウッド
和名ローズウッド
学名Aniba rosaeodora
科名クスノキ科
抽出部位木部
抽出方法水蒸気蒸留法
主な産地ブラジル、ギアナ
主な成分リナロール(93.60%)、α-テルピネオール(3.37%)、cis-リナロールオキシド(3.03%)ほか
主な効能、効果強壮、抗うつ、催淫、殺菌、殺虫、刺激、頭脳明晰化、鎮痛、消臭
香りの系統樹木系
香りのノートミドルノート

ローズウッド精油の主な成分と作用

ローズウッド精油の成分分析表
データ引用元:
Aniba rosaeodora (Var. amazonica Ducke) Essential Oil:
Chemical Composition, Antibacterial, Antioxidant and Antitrypanosomal Activity

リナロール

リナロールはローズウッド精油の主成分で、心を落ち着けるリラックス効果で知られています。緊張を和らげて気分を穏やかにし、ストレスの多い日常にほっとした安らぎを与えてくれます。肌に対してもやさしく、敏感肌の方でも安心して使えるのが魅力です。また、抗菌や抗ウイルス作用もあるので、風邪の季節には体調管理のサポートとしても役立ちます。

α-テルピネオール

α-テルピネオールは、すっきりとした爽やかさの中にほんのり甘さを感じさせる香りが特徴です。この成分には強力な抗酸化作用があり、体の中で起こる酸化を防いでくれます。免疫力を高める効果もあるため、日々の健康維持や、風邪を予防する効果も期待できます。また、抗菌や抗真菌作用があることから、空気をきれいにしたり、肌トラブルのケアに取り入れるのもおすすめです。穏やかで心を和ませてくれる香りが、疲れたときにもそっと寄り添ってくれます。

cis-リナロールオキシド

cis-リナロールオキシドは、柔らかく優しい花のような香りが特徴です。気持ちを落ち着ける力が強く、心のざわつきを静めてリラックスした状態へと導いてくれます。特に寝る前に使うことで、安らかな眠りをサポートしてくれるでしょう。肌にも穏やかに働きかけるため、ちょっとした肌荒れを防ぎながら、しっとりと健やかな肌を保つ助けになります。ほかの香りともなじみやすく、ブレンドにも使いやすい成分です。

ローズウッドの効能や効果

ローズウッド

こころに対する効能

抗うつ作用、強壮作用

  • こころが疲れたとき、うつうつとした気分を和らげる
  • 気分を明るくし、元気づける

からだに対する効能

強壮作用、催淫作用、刺激作用、消毒作用、殺菌作用、頭脳明晰化作用、鎮痛作用、デオドラント作用

  • 免疫のはたらきを助け、感染症を予防し、体の回復を助ける
  • 吐き気を伴う頭痛や、ストレス性の頭痛を和らげる
  • インポテンツなどの性的トラブルを改善する

肌に対する効能

殺菌作用、消毒作用、刺激作用

  • 細胞の組織を更新し、傷や炎症を治す
  • 乾燥肌、敏感肌、老化肌、しわの改善に役立つ

専門家からのアドバイス(注意点なども)

ローズウッド

元AEAJアロマテラピーインストラクターで、20年以上アロマ業界にいた私から一言

ローズウッドはクセがなく、親しみやすい香りで、アロマテラピーでも人気のある精油の1つです。

ただ、主要な産地であったブラジルのローズウッドの供給が不安定になっていることから、販売を取り止めるメーカーが相次いでいます。偽和の多いオイルでもありますので、信頼できるメーカーから購入したほうが良いでしょう。

環境保護の観点から、多くのメーカーがローズウッドの代替品として、香りが似ているホーリーフを扱うようになってきています。
(というのは表向きの理由で、実際には仕入れが難しくなっていることが原因ということが多いのですが・・・)

最近はブラジル産のかわりに、インド産のローズウッドの流通も増えています。ブラジルにおける植栽も進んでいるようですし、今後、十数年でまた事情が変わってくる可能性もあります。

アロマセラピストコラム(体験談やおすすめの楽しみ方)

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ローズとは全く別の植物でありながら、ここまで甘美で美しい香りをもっているというのは、とてもおもしろいと思いませんか? しかも、精油の抽出部位は花ではなく木(木材!)なのです

ローズウッドは、こころの疲れにすばらしい力を発揮してくれる精油です。いろんなことで頭の中がいっぱいになってしまうときや、落ち込んでいるときに、この精油で芳香浴をしてみてください。きっと気分が上向きに変化していくのを実感できると思います。

比較的刺激が少ないので、入浴にもトリートメントにも自由に使えるのがローズウッドのいいところです。この使いやすさから、私はあまり使うシーンを限定せずに、自分の思うように使って楽しんでみることをみんなにおすすめしています。

頭をクリアにしてくれるローズマリーなどの鋭敏な香りとのブレンドもいいでしょうし、ちょっと心身を休めたいときには、シダーウッドやゼラニウム、パルマローザといった甘めの香りとブレンドして、入浴したり、バスソルトを作ってみたりするのもいいでしょう。

スキンケアにも人気の高い精油ですので、グリセリンと精製水、ヒアルロン酸を入れた特製フェイシャルローションなどもおすすめです。特に乾燥しやすい方にはおためしの価値あり!だと思いますよ。

ローズウッドのおすすめの使い方

ティッシュ

心を落ち着けたいときに

不安を鎮めて心を落ち着けたいときは、ティッシュやハンカチにローズウッドを1、2滴たらして、ゆっくりと吸い込んでみましょう。目をつぶり、深呼吸をするようにゆっくりと呼吸をすると効果的です。

自宅にいるときには、アロマポットやアロマライトでお部屋に香りを広げてみましょう。ローズゼラニウムサンダルウッドなどをブレンドしても良いでしょう。

ぐっすり眠りたい夜に

ティッシュペーパーにローズウッドの精油を1、2滴落とし、枕元に置きます。忘れた頃にふわっと香るくらいがちょうどいい量です。アロマポットやアロマライトなどで寝室に香りを広げるのも良いでしょう。ラベンダーローズサンダルウッドとのブレンドもおすすめです。

スキンケアに

どんな肌質にも合うローズウッドを使って、お肌をマッサージしましょう。ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどのキャリアオイルにローズウッド精油をブレンドし、やさしくマッサージしてみましょう。フランキンセンスローズとのブレンドもおすすめです。

ローズウッドと相性の良い精油

エッセンシャルオイル

サンダルウッド、シダーウッド、ゼラニウムフランキンセンスパチュリローズ、パルマローザ、プチグレン、ベチバーローズマリー


いかがでしたでしょうか?
毎日の健康に、そして美容に、アロマテラピーをぜひ活用してください!

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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