マージョラム精油の効能、効果は? どんな香り?

マージョラム精油
  • URLをコピーしました!

スイートマージョラムは地中海地方原産のシソ科の多年草。ヨーロッパでは古くからスパイスや薬草として利用されてきました。温かみのある、ややスパイシーで染みとおるような香りです。マージョラムの香りは、不安を和らげ、心を鎮めてくれます。リラックスさせる力にすぐれ、ストレスを原因とする頭痛や不眠などにも役立ちます。消化器系の不調や、リウマチ、関節痛などにも有効です。

以下で詳しく見ていきましょう。

目次

マージョラム精油のプロフィール

マージョラム

エッセンシャルオイルデータ(学名、成分など)

英名Sweet marjoram スイートマージョラム
和名マヨラナ
学名Origanum majorana
科名シソ科
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
主な産地モロッコ、エジプト、チュニジア、コモロ
主な成分テルピネン-4-オール、γ-テルピネン、サビネン、サビネンハイドレート、α-テルピネン、α-テルピネオール、リモネン、β-フェランドレン、β-カリオフィレンなど
主な効能、効果鎮静、鎮痛、鎮痙、去痰、血圧降下、抗菌、神経強壮、うっ滞除去、自律神経調整
香りの系統ハーブ系
香りのノートミドルノート

マージョラムってどんな精油?

マージョラム

どんな香り?

温かみのある、ややスパイシーで染みとおるような香り

どんな植物?

料理でもおなじみのスイートマージョラムは、地中海地方の多年草で50センチほどの草丈に成長します。卵型の小さな葉をつけ、初夏には先端に白やピンクの花をたくさん咲かせます。フランスやモロッコ、エジプト、チュニジアなど、温暖な地中海沿岸でひろく栽培されます。

エピソードや歴史、豆知識など

古代ギリシャの時代からよく知られたハーブで、病気の際にはよくこのマージョラムが薬草として使われました。中世ヨーロッパでは魔除けのちからがあると考えられ、新郎新婦の幸福を祈って贈られたり、亡くなった人の魂をなぐさめるために墓地に植えられたりもしました。ヨーロッパでは古くから生活に深く根付いていた植物と言えます。

ギリシャ語でこの植物を「オロスガノス」と言いますが、これは「山の喜び」という意味です。

マージョラムの効能や効果

不安な女性

不安を和らげ、こころを鎮める。不眠や頭痛にも

スパイシーで温かみのあるマージョラムの香りは、不安を和らげ、心を鎮めてくれます。悲しみや孤独感に襲われたときには、気持ちを楽にし、前を向く力を与えてくれます。「温かさ」と言うのはマージョラムのキーワードのひとつでしょう。目立たないながらも、人々の側にそっと寄り添い、優しく見守ってくれる。そんなイメージの精油です。

心身をリラックスさせる力がきわめて高いため、ストレスを原因とする頭痛や片頭痛、不眠などにも有効です。

リウマチ、関節痛に

マージョラムの精油には、毛細血管を拡張し、血液の循環を促す働きがあります。特に冷えやこわばった感覚があるときに効果を発揮します。リウマチや関節の痛みなどにも有効です。筋肉痛にも効果があります。

消化器系の不調に

マージョラムは消化器系の不調を和らげることでも有名です。胃痙攣、便秘、消化不良など、消化器系の不調には、マージョラム精油を使ったマッサージなどを行うと良いでしょう。

マージョラムは月経の周期を規則的にし、月経痛を和らげることにも役立ちます。

ワンポイントアドバイス

マージョラム

温かさを与えてくれるマージョラムは、どちらかと言うと冬場に活躍する精油かもしれません。特に寒い日のお風呂にはもってこいの精油の1つです。ぬるめのお風呂にマージョラムを入れ、ゆっくりと温まってから眠ると、翌朝、体がスッキリして元気がわいてくるような充実感を味わえると思います。冷えに悩んでいる方も、入浴後にマージョラムを使ったマッサージを行えば、翌日はだいぶ違いを実感できるのではないかと思います。

スパイシーなハーブの香りが苦手という方は、ラベンダーカモミールなど、他の香りと組み合わせて使ってみてください。

マージョラムのおすすめの使い方

心に余裕を持ちたいとき

不安な気持ちにおそわれたとき、ストレスで心にゆとりがないときなどは、お部屋にマージョラムの香りを広げてみましょう。アロマポットやアロマライトなどの芳香器具を使って、お部屋や寝室に香りを広げます。同じような働きを持つラベンダーカモミールなどをブレンドしても良いでしょう。

冷えが気になるときに

冷えが気になる季節は、マージョラムの精油を使って足湯をしてみましょう。洗面器やたらいなどに熱めのお湯を張り、マージョラムの精油を1、2滴垂らします。しばらく足をつけていると、足だけでなく体全体が温まってきて、汗がにじみ出てきます。マージョラムを使って半身浴・全身浴をするのも良いでしょう。ぬるめのお湯にしっかりとつかって体全体を温めてください。

ぐっすり眠りたい夜に

ティッシュペーパーにマージョラムとラベンダーの精油を1、2滴ずつ落とし、枕元に置きます。忘れた頃にふわっと香る程度がちょうどいい量です。アロマライトなどで寝室に香りを広げるのも良いでしょう。オレンジベルガモットとのブレンドもおすすめです。

マージョラムと相性の良い精油

エッセンシャルオイル

イランイランスイートオレンジカモミールサイプレス、シダーウッド、ベルガモット、マンダリン、ラベンダーローズウッドローズマリー

いかがでしたでしょうか?
毎日の健康に、そして美容に、アロマテラピーをぜひ活用してください!

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次