アロマで自律神経を整える!乱れた心と体をリセットするアロマオイル6選

アロマで自律神経を整える
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「最近、なんとなく疲れが取れない・・」、「ストレスで眠れない」、「気分が落ち込みやすい」 
そんな不調を感じていないでしょうか? それは、ひょっとすると自律神経のバランスが乱れているサインかもしれません。

仕事や人間関係、気温の変化など、現代社会ではさまざまな要因で自律神経が乱れがちです。そんなときこそ、ナチュラルなアロマの力をうまく活用しましょう! 

この記事では、自律神経とアロマテラピーとの関係や、おすすめのアロマオイル(精油)、効果的な使い方などをご紹介します。ぜひ、毎日の生活に取り入れてみてください。

目次

アロマテラピーが自律神経に与える影響とは?

メンタルヘルス

私たちの体は、無意識のうちに自律神経によって調整されています。ストレスや生活習慣の影響でこのバランスが乱れると、不眠や頭痛、疲労感など、さまざまな不調が現れることがあります。

アロマテラピーは、香りが脳に直接働きかけることで、自律神経を整える手助けをしてくれます。香りの刺激が嗅覚を通じて大脳辺縁系に届くと、心身のリラックスや活性化を促すホルモン分泌が調整され、自律神経のバランスが整いやすくなるのです。

アロマオイル(精油)の種類によって、交感神経を活性化するものと、副交感神経を優位にするものがあり、目的に応じた使い分けが重要です。

自律神経の基本と乱れやすい要因

めまい

交感神経と副交感神経の役割

自律神経といっても、分かりにくいですよね。そもそも自律神経とはいったい何でしょうか?

自律神経は、私たちの意思とは関係なく、体の機能を自動的に調整する神経系です。心拍や呼吸、消化、体温調節などをコントロールし、常に体内のバランスを保つ役割を担っています。自律神経は交感神経副交感神経の2つに分かれており、それぞれがシーソーのように働くことで健康が維持されます。

交感神経は、活動時やストレスを感じたときに優位になり、心拍数や血圧を上げ、集中力を高めます。一方、副交感神経は、リラックス時や睡眠中に働き、心拍を落ち着かせ、消化を促進します

この2つの神経がバランスよく切り替わることで、私たちは心身ともに健康を維持できます。

ストレスや生活習慣が自律神経に与える影響

しかし、現代社会では、ストレスの多い生活や不規則な生活習慣により、このバランスが崩れがちです。例えば、仕事のプレッシャーや長時間のスマホの使用は交感神経を過剰に刺激し、不眠や疲労感の原因になります。また、運動不足や食生活の乱れも自律神経の調整機能を低下させる要因となります。

このような自律神経の乱れが続くと、身体的な症状(頭痛、めまい、立ちくらみ、動悸、息苦しさ、吐き気、腹痛、下痢など)や、精神的な症状(憂うつ、不安、イライラ、気分の落ち込み、不眠、だるさなど)が現れることがあります。

なぜアロマオイルは自律神経に作用するのか?

アロマオイルの香りを嗅ぐ女性

嗅覚と大脳辺縁系の関係

アロマオイル(精油)の香りが自律神経に影響を与える理由は、嗅覚が脳の「大脳辺縁系」と直接つながっているためです。大脳辺縁系は、感情や記憶、ホルモン分泌を司る重要な部位であり、ここに香りの情報が伝わることで、自律神経のバランスが調整されます。

アロマオイルの自律神経調整メカニズム

精油に含まれる芳香成分には、交感神経を活性化させるものと、副交感神経を優位にするものがあります。例えば、ラベンダーやオレンジの香りは副交感神経を刺激し、心拍数を落ち着かせることでリラックスを促します。一方、ローズマリーやレモンの香りは交感神経を活性化させ、集中力を高める働きがあります。

自律神経を整えるおすすめのアロマオイル(精油)6選

1. ラベンダー:ストレスと不安の軽減に

ラベンダー精油

ラベンダーは、自律神経を整える代表的なアロマオイルです。主成分である酢酸リナリルやリナロールには、副交感神経を優位にする作用があり、心拍数や血圧を落ち着かせ、不安や緊張を和らげます。不眠症やストレスによる頭痛、神経過敏の改善に役立つため、就寝前のディフューザーやアロマバスにおすすめです。

2. レモン:リフレッシュ&集中力アップ

レモン精油

レモンには、リモネンやβ-ピネンといった成分が豊富に含まれ、交感神経を活性化させる働きがあります。気分をリフレッシュし、集中力や記憶力を向上させるため、仕事や勉強中に適しています。特に、ストレスによる疲れや精神的な疲労感を和らげるのに効果的です。また、リモネンには血行促進や抗酸化作用もあり、疲労回復や免疫力の向上も期待できます。

3. スイートオレンジ:ストレスと緊張の緩和に

スイートオレンジ精油

スイートオレンジは、リモネンを主成分とし、穏やかな鎮静作用を持つアロマオイルです。特に、ストレスや緊張で交感神経が優位になりすぎたときに、副交感神経を活性化し、気持ちを落ち着かせる効果があります。不安や抑うつ状態の緩和にも役立ち、心のバランスを取り戻しやすくなります。胃腸の調子を整える働きもあり、ストレスによる消化不良や胃痛の改善にも適しています。

4. グレープフルーツ:気分を前向きにし、朝の目覚めをサポート

グレープフルーツ精油

グレープフルーツに含まれるリモネンやヌートカトンには、軽い抗うつ作用があり、気持ちを明るくするのに効果的です。朝に使用すると、交感神経が活性化され、すっきりとした目覚めをサポートします。また、リンパの流れを促進し、むくみの改善やデトックス作用も期待できます。ダイエットやボディケアにも適しており、マッサージオイルとして活用すると血流を促進し、代謝を高める働きがあります。

5. ローズマリー:脳の活性化と血行促進に

ローズマリー精油

ローズマリーには、シネオール、カンファー、ボルネオールといった成分が含まれ、交感神経を刺激して脳を活性化する作用があります。特に、集中力や記憶力を向上させるため、仕事や勉強前に使用すると効果的です。また、血流を促進する働きがあり、冷え性や肩こりの改善にも適しています。自律神経のバランスを崩しやすい低血圧の人にもおすすめです。ただし、血圧を上げる作用があるため、高血圧の人は使用量に注意が必要です。

6. ベルガモット:ストレスや不安、イライラの解消に

ベルガモット精油

ベルガモットは、リモネンや酢酸リナリルを含み、交感神経と副交感神経のバランスを調整する働きがあります。ストレスや緊張を和らげながらも、過度な沈静作用がないため、日中でも使用しやすいのが特徴です。抗うつ作用や鎮静作用があることから、不安やイライラを感じやすい人に適しています。また、消化器系の働きを整える効果もあり、ストレス性の胃痛や食欲不振の改善にも役立ちます。

アロマオイル(精油)の効果的な使用方法

アロマディフューザー

アロマディフューザーでお部屋を快適空間に

アロマディフューザーを使用すると、精油の香りが部屋全体に広がり、自律神経に穏やかに働きかけます。リラックスしたいときはラベンダーやスイートオレンジ、集中力を高めたいときはレモンやローズマリーがおすすめです。就寝前やリラックスタイムには、照明を落として香りを楽しむと、副交感神経が優位に働きやすくなります。

アロマバスで心と体をリラックス

お風呂に精油を数滴加えることで、香りを楽しみながら全身を温めることができます。ラベンダーやベルガモットを使うと、ストレスによる自律神経の乱れを整え、心身の緊張をほぐすのに効果的です。精油はそのままでは水に溶けにくいため、キャリアオイルに混ぜて使用すると、肌のあたりが良くなります。

マッサージでリラックス&疲労回復

アロマオイルをキャリアオイルで希釈し、首や肩、足などを優しくマッサージすると、自律神経の働きをサポートできます。ローズマリーやグレープフルーツは血行を促進し、疲労回復や冷えの改善に役立ちます。一方、オレンジやラベンダーは、ストレスや緊張を和らげ、深いリラックス効果が期待できます。

道具なしで手軽にできる活用法も

道具なしで気軽にアロマを楽しみたい場合は、ハンカチやティッシュ、コットンに精油を1~2滴垂らす方法がおすすめです。仕事や外出先でストレスを感じたときに香りを嗅ぐと、自律神経のバランスを整えやすくなります。また、寝る前に枕元でラベンダーを使うと、安眠をサポートする効果が期待できます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
自律神経は私たちの健康に大きく関わる重要な役割を担っていますが、日々のストレスや生活習慣の影響でバランスを崩しやすいものです。

今回ご紹介したアロマオイル(精油)は、それぞれ異なる作用を持ち、自律神経の乱れを整えるのに役立ちます。目的に合わせて精油を選び、ディフューザーやマッサージなど、自分に合った方法で活用してみてください。頭痛やめまい、不眠といった症状の改善に少しでもお役に立てましたら幸いです。

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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