もう悩まない!水虫をスッキリ撃退するアロマオイルの選び方と使い方

アロマオイルで水虫対策
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「水虫がなかなか治らない・・・」
「薬を塗っているのに、すぐに再発してしまう・・・」

そんなお悩みを抱えていませんか?

そこで注目したいのが、アロマオイル(精油)です。抗菌・抗真菌作用を持つ精油を活用することで原因菌の増殖を抑え、水虫のかゆみや炎症を和らげることができます。

この記事では、水虫対策におすすめのアロマオイルとその効果的な使い方を、科学的な見地から詳しくご紹介します。ナチュラルな方法で水虫をケアしたいという方は、ぜひ最後までお読みください!

目次

アロマオイルは水虫にも効果がある?

水虫の原因は?

水虫は、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)が皮膚の角質層に寄生することによって起こる、皮膚の病気です。水虫は一度発症すると、なかなか治りにくいことで知られています。これは、原因となる白癬菌が皮膚の奥深くに入り込み、再発を繰り返してしまうためです。

また、高温多湿の環境を好むため、靴の中やお風呂場などに菌が残りやすく、感染が広がることも少なくありません。そのため、治療と再発予防を同時に考えることが大切です。

どうしてアロマオイルが水虫に効くの?

水虫対策には、一般的に市販の抗真菌薬が使われますが、ナチュラルな方法でケアしたい方にはアロマオイル(精油)がおすすめです。アロマオイルの中には抗真菌作用や抗菌作用を持つものがあり、白癬菌の増殖を抑える効果があることが研究で確認されているためです

特に、以下のような作用があるアロマオイルは、水虫のケアに適しています。

  • 抗真菌作用 → 白癬菌の繁殖を防ぐ
  • 抗炎症作用 → かゆみや赤みを抑える
  • 消臭作用 → 足の臭いを防ぐ

水虫におすすめのアロマオイル(精油)3選

さて、水虫のケアには、具体的にどのアロマオイル(精油)を選んだら良いのでしょうか?
ここでは、白癬菌(はくせんきん)の増殖を抑える効果が期待できる3つのアロマオイル(精油)をご紹介します。

関連する論文を参照し、科学的に根拠のあるデータを掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。

参考文献

・丸山奈保, 安部茂(2012)植物精油の抗真菌・抗炎症効果〜真菌感染症治療への可能性〜
・石島早苗, 江澤邦夫, 高橋美貴 et al.(2018)靴内部に残存する白癬菌等の汚染菌を抗菌する植物精油の選択と抗菌条件の検討
・石島早苗, 江澤邦夫, 安部茂(2020)レモングラス精油とシソ精油の揮発性抗菌力を用いた白癬菌の除菌

1. ティーツリー(Melaleuca alternifolia)

ティーツリー精油

主な成分:テルピネン-4-オール(Terpinen-4-ol)、γ-テルピネン(γ-Terpinene)
期待できる効果:抗真菌・抗菌・抗炎症作用

ティーツリー(ティートリー)は、強力な抗真菌作用を持つ精油の代表格です。ティーツリーに多く含まれるテルピネン-4-オールは、白癬菌の細胞膜に作用し、その成長を阻害することが分かっています。

研究では、ティーツリーオイルを5%〜10%の濃度で使用した場合、白癬菌の増殖が顕著に抑えられることが確認されました。また、白癬菌以外にもカンジダ菌やブドウ球菌などにも有効であることが報告されています。

ティーツリーはこんな人におすすめ!

  • 水虫のかゆみや炎症がひどい方
  • 殺菌力の高い精油を使いたい方
  • 水虫だけでなくニオイや足の雑菌もケアしたい方

肌への刺激があるため、キャリアオイル(ホホバオイルなど)で1〜3%に希釈して使用してください。

2. レモングラス(Cymbopogon citratus)

レモングラス精油

主な成分:シトラール(Citral)、ミルセン(Myrcene)、ゲラニオール(Geraniol)
期待できる効果:強力な抗真菌・抗菌作用、消臭作用

レモングラスに含まれるシトラールは、白癬菌の増殖を強く抑制することが研究で示されています。また、レモングラスの香りにはデオドラント効果やリフレッシュ効果があり、足の臭いへの効果も期待できます。

実験では、レモングラスオイルを0.5%の濃度で使用した場合、白癬菌のコロニー形成がほぼ完全に抑えられた という結果が得られました。また、レモングラスの揮発性成分は靴の中や布製品に付着した菌の減少にも効果があることが確認されています。

レモングラスはこんな人におすすめ!

  • 強力な抗真菌作用を求める方
  • 足の臭いやムレが気になる方
  • スッキリした香りで爽快感を感じたい方

肌への刺激があるため、キャリアオイルで1%程度に希釈して使用してください。

3. ユーカリ・グロブルス(Eucalyptus globulus)

ユーカリ・グロブルス精油

主な成分:1,8-シネオール(Eucalyptol)、α-ピネン(α-Pinene)、リモネン(Limonene)
期待できる効果:抗菌・抗炎症・消臭作用

ユーカリには1,8-シネオールという成分が豊富に含まれ、白癬菌の増殖を防ぐ効果があります。また、抗炎症作用もあるため、水虫による炎症やかゆみが気になる方におすすめです。

研究では、ユーカリオイルは0.25%の低濃度でも白癬菌の発育を抑えることが報告されています。さらに、ユーカリの成分には皮膚のバリア機能を高める作用もあり、水虫の再発防止にも役立つ可能性が示唆されています。

ユーカリはこんな人におすすめ!

  • 水虫による赤みやかゆみが気になる方
  • やさしい抗菌作用のある精油を使いたい方
  • 清涼感のある香りでスッキリしたい方

敏感肌の方には刺激が強いことがあります。キャリアオイルで1%程度に希釈して使用してください。

3つの精油で迷ったときは?

精油名主な成分期待できる効果こんな人におすすめ
ティーツリー おすすめ!テルピネン-4-オール抗真菌・抗菌・抗炎症かゆみ・炎症が強い人
レモングラスシトラール抗真菌・消臭足の臭いが気になる人
ユーカリ1,8-シネオール抗菌・抗炎症優しいケアを求める人

この中から、ご自分に合った精油を選んで試してみましょう!

水虫に効果的なアロマオイル(精油)の使い方

アロマオイル(精油)を使った水虫ケアには、足湯、直接塗布、アロマスプレーの3つの方法がおすすめです。それぞれの使い方とポイントを解説します。

1. 足湯で菌をやさしく除去

足湯

洗面器にお湯をはり、アロマオイル(精油)をたらしてかき混ぜ、足を5分から10分浸します。アロマオイルの有効成分をお湯に拡散させることで、足全体をやさしくケアします。また、血行を促進し、皮膚の回復を助ける効果も期待できます。お湯が冷めてきたら、熱いお湯を差し湯すると良いでしょう。

準備するもの

  • 40℃前後のお湯 ・・・ 2~3L(洗面器で1杯程度)
  • ティーツリー ・・・ 3〜4滴

使い方、楽しみ方

  1. 洗面器にお湯をはり、精油をたらす
  2. お湯をよくかき混ぜ、足を5分〜10分浸す
  3. タオルで足を拭いた後、しっかりと乾燥させる

注意点
・足をよく拭いて、しっかり乾かしてください。
・続けることが肝心です。

2. 直接塗布でピンポイントケア

水虫ケア

アロマオイル(精油)をキャリアオイルで薄めてトリートメントオイルを作り、患部に直接塗ることで、白癬菌をピンポイントで撃退します。かゆみや炎症がある部分におすすめです。

準備するもの

  • キャリアオイル(ホホバオイルなど) ・・・ 小さじ1(5ml)
  • ティーツリー or ユーカリ ・・・ 1滴

使い方、楽しみ方

  1. キャリアオイルに精油をたらし、よく混ぜる
  2. 綿棒や清潔な指で、患部にやさしく塗布する(1日2回、朝と夜に塗ると効果的)
  3. ベタつく場合は、余分な油分をティッシュでおさえる

注意点:
・直接塗ると刺激が強い場合があります。必ずキャリアオイルで希釈するようにしてください。
・患部に触れた手は、しっかり洗ってください(感染の拡がりを防ぎます)。
・継続して毎日塗ることが大切です。

3. アロマスプレーで患部を除菌

スプレーボトル

アロマオイル(精油)でスプレーを作り、患部にスプレーすることで、広範囲に精油の成分を行き渡らせ、水虫に働きかけることができます。気になる部分にシュッと吹きかけて乾燥させるだけなので、手軽に使えます。

準備するもの

  • 無水エタノール ・・・ 10ml
  • 精製水・・・ 40ml
  • ティーツリー or レモングラス・・・ 10滴
  • スプレーボトル(50mlサイズ)

使い方、楽しみ方

  1. 無水エタノールに精油を加え、よく混ぜる
  2. 精製水を加えてさらに混ぜる
  3. 水虫が気になる部分にシュッとスプレーする
  4. 余分な水分はティッシュで拭きとり、しっかり乾燥させる

注意点
・使用するごとにスプレー容器を振り、中身を混ぜてください。
・肌に異常が出たらすぐに使用を中止してください。
・冷暗所に保存し、1ヶ月を目安に使い切ってください。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
アロマオイル(精油)は水虫対策にも使うことができます。ティーツリーやレモングラス、ユーカリの精油には抗真菌・抗菌作用があり、水虫の原因菌にも威力を発揮します。市販薬と併用して、サポート的に使用するのも良いでしょう。
大切なのは継続すること。ぜひ、ご自分に合った方法をためして、快適な足元を取り戻してください!

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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