レモングラスの効能を徹底解説!疲れた心と体にリフレッシュ効果抜群

レモングラス精油
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レモングラスはレモンの香りが強いわね。香りがハッキリしてて、感じやすいかな

そうですね。レモンを甘く、濃厚にしたような感じでしょうか。イネ科なので、まるっきり違う植物なんですが

元気が出そうな香りよね。リフレッシュに良さそう

はい。リラックスにもおすすめです。筋肉痛のマッサージにもいいですよ。以下で詳しくみていきましょう

目次

レモングラスってどんな精油?

レモングラス

どんな香り?

レモンに似た、甘く強い香り

どんな植物?

90センチほどの草丈にまで生長する、インド原産のイネ科の多年草。インドやネパール、マダガスカル、コモロ、グァテマラなどの熱帯地方に生育する植物です。成長がとても早く、イネのような細長い葉っぱから、レモンを思わせる爽やかな香りがします。東南アジアでは料理に欠かせない食材の1つで、カレーやトムヤムクンなどにも使われています。

エピソードや歴史、豆知識など

レモングラスは食材としてだけでなく、古くからインドや東南アジアで民間薬として利用されてきました。17世紀ごろにはヨーロッパにも伝えられ、香りを楽しむハーブとして人気となりました。19世紀にはレモングラスの精油が香料として利用されるようになり、現在では食品、飲料、香水など幅広い製品の香り付けに利用されています。

レモングラスの精油には西インド型(Cymbopogon citratus)と東インド型(Cymbopogon flexuosus) があり、成分の構成が若干異なります。東インド型の方がシトラールの含有量がやや多く、より甘みのある香りがします。

レモングラス精油のプロフィール

レモングラス精油

エッセンシャルオイルデータ(学名、成分など)

英名レモングラス
和名レモンソウ、レモンガヤ
学名Cymbopogon citratus
Cymbopogon flexuosus
科名イネ科
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
主な産地マダガスカル、コモロ、グァテマラ、インド、ネパール
主な成分ゲラニアール(44.52%)、ネラール(34.72%)、β-ミルセン(5.56%)、ゲラニオール(4.29%)、酢酸ゲラニル(1.82%)など
主な効能、効果強壮、駆風、抗うつ、催乳、殺菌、殺真菌、殺虫、刺激、疾患予防、消化促進、消臭、利尿
香りの系統柑橘系
香りのノートトップノート

レモングラス精油の主な成分と作用

レモングラス精油の成分分析表
データ引用元:
Phytochemical Profile of Cymbopogon citratus (DC.) Stapf Lemongrass Essential Oil from Northeastern Thailand and Its Antioxidant and ntimicrobial Attributes and Cytotoxic Effects on HT-29 Human Colorectal Adenocarcinoma Cells

ゲラニアール

ゲラニアールは、レモンのように爽やかでほんのり甘い香りが特徴です。この成分には心をリフレッシュさせる力があり、さらにストレスを和らげるのにも役立ちます。また、抗菌や抗炎症の効果も期待できるため、肌を清潔に保ちたいときにも重宝します。香りを楽しむだけでなく、生活空間を心地よく整える力もあります。

ネラール

ネラールは、ゲラニアールとよく似たレモン調の香りを持ちながらも、少し柔らかさを感じさせる香りが特徴です。この成分には集中力や記憶力を高める働きがあります。また、鎮静作用があり、心を落ち着かせたいときやリラックスしたい場面にぴったりです。抗菌作用も強く、空間の浄化にも役立ちます。

β-ミルセン

β-ミルセンは、スパイシーさを感じさせる爽やかな香りが特徴です。抗酸化作用があり、体の中で発生する有害な活性酸素を抑える働きがあります。また、筋肉の緊張をほぐしたり痛みを和らげたりする効果も期待できます。疲れた体を癒やしたいときや、ストレスを感じるときに頼りになる成分です。

ゲラニオール

ゲラニオールは、バラを思わせる優雅で甘い香りが特徴的です。心を落ち着かせるリラックス効果があり、疲れた心を癒やすサポートをしてくれます。また、虫よけとしても効果的で、ナチュラルな防虫対策に使われることもあります。さらに、肌を健やかに保つ抗菌作用や抗炎症作用があり、スキンケアにも役立ちます。

酢酸ゲラニル

酢酸ゲラニルは、フローラルとフルーティが絶妙に混ざった穏やかな香りを持っています。この成分は心を落ち着け、ストレスを軽減する手助けをしてくれるほか、抗菌や抗炎症の作用も期待されます。おだやかな香りはリラックスしたい時間や空間づくりにピッタリで、日々の疲れをやさしく癒やしてくれるでしょう。

レモングラスの効能や効果

レモングラス

こころに対する効能

強壮作用、抗うつ作用、鎮静作用、刺激作用

  • 疲れた心を刺激し、気持ちを切り替えてリフレッシュさせる
  • ストレスや不安を軽減し、リラックスさせる
  • 心を明るく高揚させ、エネルギーを与える

からだに対する効能

強壮作用、駆風作用、催淫作用、殺菌作用、殺真菌作用、殺虫作用、刺激作用、疾患予防作用、消化促進作用、デオドラント作用、利尿作用

  • 疲れた体に活力を与え、病気からの回復を助ける
  • 乳酸を除去して、脚の疲れや筋肉の痛みをやわらげる
  • 呼吸器に働きかけ、喉の痛みをやわらげる
  • 虫除けやペットのノミよけに有効

肌に対する効能

殺菌作用、殺真菌作用、消毒作用

  • 皮膚にハリを与える
  • 皮脂の分泌バランスを整え、にきびを改善する
  • 水虫の症状を改善する

専門家からのアドバイス(注意点なども)

レモングラス精油

元AEAJアロマテラピーインストラクターで、20年以上アロマ業界にいた私から一言

レモンに似た雰囲気の香りですが、レモンよりも強く、はっきりとした香りです。香りがしっかりと感じられるので、アロマテラピーになじみのない方にも好まれます。量を多く使うと香りが強くなりすぎ、しつこく感じることもありますので、使用する量はうまく調節するようにしてください。

虫除けとしても有名ですので、同じような作用のあるユーカリ・シトリオドラなどとブレンドして、虫よけスプレーを作るのもおすすめです。ナチュラルな虫よけスプレーはお子様にも安心して使えます。

強い作用をもつ精油ですので、敏感なお肌を刺激する場合もあります。マッサージや虫よけスプレーで使用する場合は少なめの量から様子をみてください。

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ハーブティーとして飲用したり、料理に使われたりもするレモングラスですが、精油としての利用法も多岐にわたっています。

疲れた心と体に力を与えることを得意とする香りなので、運動をしたあとに薄めのトリートメントオイルを作ってトリートメントしたり、仕事で疲れているときに、お部屋に香らせたり、手浴をしたりするのがおすすめです。

私自身は、同じように甘くて広がりのあるゼラニウムやパルマローザなどとのブレンドが好きです。

朝の目覚めのときやリフレッシュしたいときは、ティーツリーローズマリーユーカリのようなシャキッとした香りと合わせたルームスプレーがおすすめ。仕事であまり気が進まないときやベッドから出たくないとき、このスプレーは気持ちを引き締め、やる気を出させてくれます。

レモングラスは、数ある精油の中でも比較的親しみやすい、安心感のある香りではないでしょうか。アロマ初心者の方でも、クラリセージなどのなじみのない香りには「うーん・・・」と不思議な顔をされますが、レモングラスなら安心して香りを楽しんでくれることが多いです。

ただ、あくまでもレモングラスはふんわりと香らせるのがポイント! 馴染みのある香りなので、使い慣れないころは多めに使ってしまうことが多いのですが、レモングラスはとても鮮烈なインパクトのある香りです。あまり濃厚に香らせたりすると、逆に心も体も滅入ってしまうかもしれません。

レモングラスのおすすめの使い方

心が疲れたとき、元気を出したいときに

心が疲れたときや元気を出したいときは、レモングラスの精油を使って芳香浴をしてみましょう。アロマポットやアロマライトなどにレモングラス精油を数滴落とし、お部屋に香りを広げます。

お風呂に入るときに湯船に精油を2、3滴たらし、アロマバスを楽しむのも良いでしょう。半身浴がおすすめです。お肌を刺激する場合もありますので、量は少なめにしてください。

虫除けに

少量のエタノール(全体量の10%程度)にレモングラス精油を数滴入れて混ぜ、精製水を加えると、かんたんにエアーフレッシュナーを作ることができます。空間にスプレーしたり、網戸にスプレーしたりするとよいでしょう。ユーカリ・シトリオドラゼラニウムとブレンドするのも効果的です。お肌に直接スプレーすることもできます。エタノールの代わりにグリセリンを使うと、保湿力が増します。

スポーツ後のトリートメントに

スポーツで体を酷使した後は、レモングラス精油を使ったマッサージオイルでやさしくいたわってあげましょう。ホホバオイルやグレープシードオイルなどのキャリアオイルにレモングラス精油をブレンドし、マッサージオイルを作ります。リンパの流れを意識して、体の先端部分から体の中心部分に向かってマッサージを行うと効果的です。ローズマリージュニパーサイプレスの精油をブレンドしても良いでしょう。

レモングラスと相性の良い精油

エッセンシャルオイル

シダーウッド、ジャスミンゼラニウムティーツリーネロリ、パルマローザ、ラベンダーローズマリー

いかがでしたでしょうか?
毎日の健康に、そして美容に、アロマテラピーをぜひ活用してください!

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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