ベルガモットの効能を徹底解説!深いリラックスと安眠をサポートするアロマの魅力

ベルガモット精油
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ベルガモットはいい香りよね!爽やか!

そうですね。柑橘系のフルーティーな香り。でも、ちょっとフローラル。この香りはアールグレイティーの香り付けにも使われてます。

柑橘系ってことは、やっぱりリフレッシュする感じ?

それが、実はリラックスの効果もすごいんです。以下で詳しく見ていきましょう!

目次

ベルガモットってどんな精油?

ベルガモット

どんな香り?

オレンジよりも少しフローラルなトーンのあるフルーティーな香り

どんな植物?

ベルガモットは温暖な気候に育つ常緑高木。4メートル程の高さにまで成長し、白い花を咲かせ、小さなオレンジのような果実をつけます。クリストファー・コロンブスがこれをカナリヤ諸島で発見して、その後スペインとイタリアに持ち帰り栽培させたと伝えられています。ベルガモットの名前は、この木が最初に栽培されたイタリアの都市、ベルガモの名に由来しています。アールグレイ紅茶の香りづけとして利用されていることでも有名です。

エピソードや歴史、豆知識など

17世紀末、イタリア人のジョヴァンニ・パオロ・フェミニスは、ベルガモットオイルを使った「オー・アドミラブル(すばらしい水)」と言う香水を売り出し、これがヨーロッパで大流行しました。ドイツのケルンで作られたこの香水は「ケルンの水」の愛称で親しまれるようになり、のちにフランス語の読み方の「オー・デ・コロン」になりました。ベルガモットは香水の成分として、現代でも広く利用されています。

ベルガモット精油のプロフィール

ベルガモット精油

エッセンシャルオイルデータ(学名や成分など)

英名Bergamot ベルガモット
和名ベルガモット
学名Citrus bergamia
科名ミカン科
抽出部位果皮
抽出方法圧搾法
主な産地イタリア、ギニア、モロッコ、チュニジア
主な成分リモネン(39%)、酢酸リナリル(28%)、リナロール(10%)、γ-テルピネン(7%)、ミルセン(1.6%)、β-ピネン(1.3%)など
主な効能、効果駆風、解熱、健胃、抗ウイルス、抗うつ、消化促進、鎮痙、鎮静、消臭、瘢痕形成、抗菌、殺虫
香りの系統柑橘系
香りのノートトップノート

ベルガモット精油の主な成分と作用

ベルガモット精油の成分分析表

リモネン(39%)

心を高揚させ、リフレッシュする効果があります。また、抗菌・抗ウイルス作用、消化促進作用、血行促進作用も期待できます。

酢酸リナリル(28%)

リラックス効果が高く、鎮静作用があります。ストレスや不安を和らげ、心を落ち着かせる効果が期待されます。さらに、抗炎症作用もあります。

リナロール(10%)

鎮静作用と抗不安作用があり、リラックス効果が期待できます。また、抗菌・抗炎症作用もあり、肌の健康維持に役立ちます。

γ-テルピネン(7%)

抗酸化作用があり、体の酸化を防ぐ役割を持ちます。さらに、免疫力のサポートや抗菌作用も期待できます。

ミルセン(1.6%)

鎮静作用や抗炎症作用を持ち、リラックス効果があります。痛みを和らげる可能性もあり、アロマテラピーでは鎮痛効果が期待されます。

β-ピネン(1.3%)

気分を高揚させる効果があります。また、抗菌・抗炎症作用があり、免疫機能のサポートや呼吸器系の健康にも役立つとされています。

ベルガモット精油の効能や効果

イライラを鎮め、気持ちを明るくしてくれます。安眠にも。

こころに対する効能

抗うつ作用、鎮静作用

  • 心を落ち着けるとともに、気持ちを明るく高揚させる
  • うつや不安、緊張をやわらげる
  • イライラや怒りの感情を抑える

からだに対する効能

強心作用、強壮作用、去痰作用、駆虫作用、駆風作用、解熱作用、健胃作用、消化促進作用、鎮痙作用、鎮痛作用、デオドラント作用

  • 消化を助け、消化不良による胃痛をやわらげる
  • たん、扁桃炎、気管支炎などの呼吸器系の症状を改善する

肌に対する効能

消毒作用、瘢痕形成作用、癒傷作用

  • 脂性肌に向いている
  • にきびや湿疹の症状をやわらげる

専門家からのアドバイス(注意点なども)

元AEAJアロマテラピーインストラクターで、20年以上アロマ業界にいた私から一言

ベルガモットと名がつく植物にはタイマツバナというシソ科のハーブもありますが、これは別の植物です。

アロマテラピーで「ベルガモット」といえば、オレンジのような小さな果実をつける、ミカン科のベルガモットを指します。間違えないようにしましょう。

柑橘のベルガモットの香りはとても爽やかで、男女を問わず好まれやすいと思います。個人的にもとても好きな香りで、「リラックスしたいけど、ラベンダーの香りはそれほど好きではない」と言う方には、ぜひおすすめしたいところです。特に、安眠のためには良いですよ。

ベルガモットでもっとも注意が必要なのは、光毒性(ひかりどくせい)があるという点です。光毒性のある精油をマッサージに使用した後、直射日光や紫外線にさらされると、お肌にシミができる可能性があります。マッサージに使用した後数時間は、直射日光の下を歩いたり、日焼けマシーンなどを使うのは避けてください。マッサージに使用する場合は、夜や就寝前に行うと良いでしょう。

ベルガモットFCFという、光毒性成分をあらかじめ除去した精油もあります。FCFとはフロクマリンフリーのことで、光毒性成分であるフロクマリン類をのぞいてある、という意味です。ベルガプテンフリーとも言います。このような精油の場合は、日光を気にせずお使いいただけます。 ただ、通常の精油よりも、香りはややマイルドですので、ちょっと物足りない感じがするかもしれません。

なお、ベルガモットは肌を刺激する場合もありますので、お肌の敏感な方は使用量に注意してください。

アロマセラピストコラム(体験談やおすすめの楽しみ方)

アロマセラピストの知人に、体験談やおすすめの楽しみ方、レシピなどを聞きました

柑橘系の精油の中でも、今じわじわ人気なのがベルガモット。レモンやグレープフルーツなど、柑橘系特有の明るい香りはもちろん、心が傷ついているときにそっと寄り添ってくれる素敵な効果も持っているんです。

眠れない夜が続いたり、なんとなく気分が下がってたり、人と話す気分じゃないなぁ・・・っていうときに、このベルガモットの香りに惹かれる方が多いんですよ。お部屋で香りを楽しんだり、手や足を温めながらアロマバスを楽しんだり。そんな簡単なことでも、心が落ち着いて、前向きな気持ちが自然と湧いてきますね。

特におすすめなのが、ラベンダーとのブレンド。この2つの割合を少しずつ変えるだけで、香りの印象ががらっと変わるので面白いんですよ。ゆっくりリラックスしたいときや冷静に考えたいときはラベンダーを多めに、元気を出したいときや気分転換したいときはベルガモットを多めにするなど、その日の気分で使い分けてみてください。

実は柑橘系はもちろん、サイプレスやシダーウッドなどの木の香りとも意外なほど相性がいいんです。ブレンドを楽しむのにぴったりな精油なので、いろんな組み合わせで試してみてくださいね。

ベルガモットのおすすめの使い方

ベルガモット

気分を明るくしたい

アロマポットやアロマライトなどにベルガモットの精油を数滴落とし、お部屋に香りを広げます。ベルガモットのフルーティーで甘い香りが、気持ちを明るく元気にしてくれます。スイートオレンジレモンなどの柑橘系の精油をブレンドしても良いでしょう。

ぐっすり眠りたい夜に、不眠に

ティッシュペーパーにベルガモットの精油を1、2滴落とし、枕元に置きます。忘れた頃にふわっと香る程度がちょうどいい量です。アロマライトなどで寝室に香りを広げるのも良いでしょう。ラベンダースイートオレンジとのブレンドもおすすめです。

ベルガモットと相性の良い精油

エッセンシャルオイル

イランイランオレンジカモミールサイプレスジャスミンジュニパーゼラニウムネロリパチュリ、パルマローザ、マージョラムユーカリラベンダーレモン

いかがでしたでしょうか?
毎日の健康に、そして美容に、アロマテラピーをぜひ活用してください!

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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