子供にも安心!ナチュラルなアロマ虫除けスプレーの作り方

アロマ虫除けスプレーの作り方
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気温が上がってくると、気になるのが「蚊」による虫刺され。
「市販の虫除けスプレーの化学成分が気になる」、「肌に優しいものを使いたい」と考える人は多いのではないでしょうか。特に小さなお子さんがいるご家庭ではなおさらですよね。

そこでおすすめなのが、天然のアロマオイル(精油)を使った手作りの虫除けスプレー。ナチュラルな精油の力で、香りを楽しみながら虫除けができるのが大きな魅力です。

この記事では、虫除けに効果的なアロマオイルの種類や、簡単なスプレーの作り方、おすすめのブレンドなどを詳しくご紹介します。ぜひ最後まで読んで、ご家族にぴったりのアロマ虫除けスプレーを手作りしてみてください!

目次

市販の虫除けスプレーと何が違うの?

市販の虫除けスプレーには、主に「ディート(DEET)」「イカリジン」といった成分が含まれています。これらは高い虫除け効果がありますが、肌への刺激が強く、特に小さなお子さまには注意が必要です。

一方、アロマ虫除けスプレーは天然のアロマオイル(精油)を使うため、植物のもつ自然の成分で虫除け対策ができます。心地よい香りも楽しめ、リラックスやリフレッシュといった効果も期待できます。

なぜアロマ虫除けスプレーが安心・安全なの?

スプレー

1. 天然成分で安全

アロマ虫除けスプレーは、合成化学物質を含まず、100%天然成分で作ることができます。精油には植物由来の有効成分が含まれており、虫除け効果を発揮しつつ、肌に優しいのが特徴です。

2. 化学薬品を避けられる

市販の虫除けスプレーに含まれるディートやイカリジンは、有害性が指摘されることもあります。特にディートは、濃度によっては皮膚刺激が強く、呼吸器への刺激なども報告されているので、小さなお子さまには推奨されていません。密閉空間での長時間の使用や、高濃度での使用は避けたほうが良いでしょう。

3. 香りを楽しみながら虫除け効果が得られる

精油には、虫が嫌う香りを持つものが多くあります。例えば、レモングラスやシトロネラは、蚊が苦手とする成分を多く含んでいます。

また、精油には、植物ごとに固有の素晴らしい香りがあります。ナチュラルな虫除け効果を活用しつつ、心地よい香りで気分をリフレッシュさせることができます。

虫除けに効果的なアロマオイル6選とその特徴

アロマ虫除けスプレーには、以下のアロマオイル(精油)を使用すると効果的です。

1. ユーカリ・シトリオドラ(レモン・ユーカリ)

ユーカリ・シトリオドラ

数あるアロマオイルの中でも特に虫除け効果が高いのがユーカリ・シトリオドラです。シトロネラールという成分が多く含まれており、蚊やダニを強力に忌避します。抗炎症作用や空気の浄化作用もあるため、虫除けだけでなく、呼吸器系のサポートにも役立ちます。

2. シトロネラ

シトロネラ

レモンに少し似たフレッシュな香りが特徴で、蚊やハエを寄せ付けません。シトロネラにはシトロネロールやゲラニオールといった成分が含まれており、虫除け効果が高いことで知られています。防腐・抗菌作用もあるため、衛生面でも優れた精油です。

3. レモングラス

レモングラス

シトロネラと似た成分を持ち、レモンのような、甘く強い香りが特徴です。強い抗菌・抗真菌作用があり、空気の浄化や気分をリフレッシュさせる効果も期待できます。虫除けとしてだけでなく、消臭やストレスの緩和にもおすすめです。

4. ゼラニウム

ゼラニウム

ローズに似た甘く華やかな香りを持ち、蚊やダニを遠ざける効果があります。ゲラニオールやシトロネロールが豊富に含まれており、ホルモンバランスを整える働きも期待できます。肌の保湿や収れん作用もあるため、スキンケアとしても優れています。

5. ラベンダー

ラベンダー

穏やかなフローラル&ウッディーな香りで、リラックス効果が高いことがよく知られていますが、実は虫除けにも効果があります。特に蚊やノミ、ダニを忌避する働きがあります。肌への刺激が少なく、やけどや虫刺され後のケアにも使えるため、小さなお子さまにも安心です。

6. ペパーミント

ペパーミント

爽快感のあるスッキリとした香りで、蚊だけでなくアリやクモなどの害虫を遠ざけます。メントールが含まれており、清涼感をもたらしながら抗菌作用も発揮します。夏場の暑い日には、虫除けと同時に涼感効果も得られるため、非常に便利です。

簡単3ステップ!アロマ虫除けスプレーの作り方

材料(50mlスプレーの場合)

  • グリセリン 5ml
  • 精製水 45ml
  • 虫除け効果のある精油(合計10滴
  • スプレーボトル(プラスチック可)

作り方

  1. スプレーボトルにグリセリンを入れ、精油を加えてよく混ぜる
  2. 精製水を加え、さらによく振り混ぜる
  3. 使用前によく振り、肌や衣服にスプレーする(効果は短いので、こまめにスプレーしてください)
TIPS
  • グリセリンは保湿効果が高く、お肌に潤いを与えてくれます。無水エタノールでも構いませんが、肌への刺激などを考えると、グリセリンのほうがおすすめです。網戸用や空間用などは、無水エタノールが良いでしょう。
  • グリセリンや精製水は、ドラッグストアで購入できます。一度購入しておくと、たくさん作れるので便利です。スプレーボトルは、100円ショップなどにもあります。

子供も安心!年齢別おすすめアロマブレンド

虫除けスプレー

乳幼児向け(低濃度)

  • ラベンダー 3滴
  • ゼラニウム 2滴

※お肌への刺激の少ない組み合わせです。
※50mlスプレーの場合、これで0.5%の濃度になります。

小学生以上向け(通常濃度)

  • ユーカリ・シトリオドラ(レモン・ユーカリ) 5滴
  • レモングラス 3滴
  • ラベンダー 2滴

※虫除け効果の高い組み合わせです。
※50mlスプレーの場合、これで1%の濃度になります。

失敗しないためのポイント!安全に使うコツ

適切な濃度の選び方

精油は高濃度で使用するとお肌への刺激が強いため、特に小さな子供にはできるだけ低濃度(0.5%程度)で使用しましょう。

保存方法と使用期限

手作りアロマスプレーは防腐剤を含まないため、冷暗所で保管し、1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。

アレルギーテストについて

初めて使う精油は、なるべく事前にパッチテストを行い、肌に異常が出ないか確認するようにしてください。腕の内側などに液をちょんとつけ、赤みやかゆみなどの異常がでないか確認しましょう。

妊娠中の方は使用を控える

通経作用がある精油もありますので、妊娠中の方は使用は控えてください。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
天然のアロマオイルを活用すれば、安全で、しかも香りの良い虫除けスプレーを手作りできます。お子さんにも安心して使えるナチュラルな虫除けを、ぜひご家庭で試してみてください!

著者プロフィール
元AEAJアロマテラピーインストラクター。エッセンシャルオイルの貿易実務に20年以上たずさわってきました。海外のアロマの文献などもチェックしています。

参考文献:
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
「精油の安全性ガイド(上巻、下巻)」ロバート・ティスランド著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー事典」パトリシア・デービス著 フレグランスジャーナル社
「エッセンシャルオイル総覧2007」三上杏平著 フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト(1級、2級)」鳥居鎮夫監修 社団法人日本アロマ環境協会
「アロマテラピーの事典」林真一郎著 東京堂出版
「キャリアオイル事典」レン・プライス著 東京堂出版
「アロマテラピー図鑑」佐々木薫監修 主婦の友社
「女性によく効くアロマセラピー」鮫島浩二著 主婦の友社
「アロマテラピーの事典」篠原直子著 成美堂出版
「はじめてのアロマテラピー」佐々木薫監修 池田書店
「はじめる、楽しむ アロマテラピー」石原裕子監修 永岡書店
「アロマテラピーバイブル」塩屋紹子監修 成美堂出版

アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。また、当サイトの情報は、精油の医学的な効能、効果を保証するものでもありません。精油を使用する際には、製品についての注意事項をよく読み、自己責任の下、正しくお使い下さい。妊娠中の方、病気のある方、健康状態のすぐれない方は、必ず事前に医師にご相談下さい。 なお、一般的な呼称に合わせて、エッセンシャルオイル(精油)をアロマオイルと表記する場合もあります。

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